今回は、催吐薬についてゴロを中心に記事にしたいと思います。
薬学部では勉強量が多く時間が足りないと感じることが多いでしょう。ゴロはキーワードに強引に意味を与えるので、ハマれば暗記も早いし忘れにくい。だから、勉強時間の短縮に役立つ!!しかし、1つ1つスマホで調べていたら大幅なタイムロスです。そこで、ブログの薬理ゴロを収集して紙ベース(フルカラー)にしました。より効率的に勉強して、別分野の勉強時間や趣味の時間をつくりましょう。Time is money! お金で時間を買ってください。しかも当ブログなら購入前にゴロを確認でき、自分に合っているか否かを試せます。多くのゴロでビビッとフィーリングが合えば、紙ベースをオススメします。
メルカリへのリンクはコチラ【ゴロ】
[中枢性催吐薬]
●途中で引き金モロひねる馬鹿なギターリスト
「途中」中枢性
「引き金」化学受容器引き金帯(CTZ)を(刺激し嘔吐を引き起こす)
「モロひねる」モルヒネ
「馬鹿な」麦角アルカロイド
「ギターリスト」ジギタリス
[抹消性催吐薬]
→胃粘膜の刺激が嘔吐中枢を興奮させ、反射的に嘔吐を引き起こす。
●飲み会の末、トコトン吐く
「末」抹消性催吐薬
「トコトン」トコン
→トコンの有効成分はエメチンとセフェリンである。トコンは中枢性の催吐作用も有する。
【備考】
他の薬理分野でも、アヘンアルカロイド(モルヒネなど)の作用が出てくることがあると思いますので、ここではモルヒネの作用をまとめたいと思います。
<中枢抑制作用>
鎮痛作用:オピオイド受容体(特にμ受容体)を刺激する。解熱鎮痛薬と異なり、内臓痛にも有効。
鎮咳作用:延髄咳中枢の抑制による。
呼吸抑制作用:延髄呼吸中枢の抑制による。
陶酔作用:陶酔(多幸感)効果が麻薬中毒の原因となる。
→ただし、医療目的で適正に使用する場合、依存性は問題にならないと報告されています。
<中枢興奮作用>
催吐作用:第四脳室底にある化学受容器引き金帯(CTZ)を興奮的に作用。
縮瞳作用:中脳の第Ⅲ脳神経(動眼神経)核に興奮的に作用。副交感神経を介して瞳孔括約筋を収縮。モルヒネによる縮瞳は、抗コリン薬の点眼により抑制できる。
<抹消作用>
止瀉作用:腸管神経叢でのアセチルコリン遊離抑制作用。腸管でのセロトニン遊離促進作用。
胆汁分泌抑制作用:Oddi括約筋収縮による。
排尿困難:尿道と膀胱括約筋を収縮させるため、尿道が閉塞し、尿が出なくなる。
すごく単純化すると、結果として痛み、咳、呼吸、大便、胆汁、尿など「様々なものを出なくする」イメージです。
ただし、嘔吐は増やします。